ドコモ home5Gは無制限なのか、速度制限はあるのかをお調べですね。
月間のデータ通信量に上限がある無制限ではないWi-Fiルーターサービスもあり、月間データ通信量を超えると速度制限が実施されて速度が低下するプランも存在しています。
そのため、ドコモのホームルーターであるhome5Gは「月間データ通信量はあるのか」「無制限なのか」「速度制限は実施されるのか」をお調べの方が多くいらっしゃいます。
ドコモ home5Gは月間のデータ通信量に上限はなく無制限で使い放題のサービスです。
ただし、「ネットワークが混雑している場合」「直近3日間のデータ通信量が特に多い場合」「長時間接続した場合」などは”通信が遅くなる”または”通信が中断される”ことがある、と定めてます。
この記事では、ドコモ home5Gの料金プラン「home 5G プラン」は月間のデータ通信量に上限はなく無制限であること、そしてどんな時に速度が遅くなるのか、速度制限を実施される可能性があるのか、そして実際に速度制限は実施されているのかを解説します。
以下、記載の金額はすべて税込です。
目次
ドコモ home5Gはデータ通信量に上限なく無制限
ドコモ home5Gを契約予定の方から「無制限で利用できるのか」「月間のデータ通信量に上限は設けられているのか」というご質問を頂戴する機会があります。
一部のWi-Fiルーターサービスや携帯電話のプランによっては月間のデータ通信量（パケット通信量）に上限が設けられており、上限を超えるデータ通信を行った場合はそれ以降（その月）は速度制限が実施されて速度が低下します。
ドコモ home5Gも一部のサービスのように「無制限ではなく月間のデータ通信量があって上限を超えると速度が遅くなるのでは」とご不安の方もいらっしゃいます。
公式サイトにも無制限と記載されている
ドコモ home5Gは月間のデータ通信量に上限なく無制限で利用できます。
ドコモ公式サイトにも以下のような記載があります。
ドコモ公式サイトのドコモ home5G紹介ページに「データ量無制限」を記載されています。
ドコモ公式サイトに記載があることからも分かるように、ドコモ home5Gは月間のデータ通信量に上限はなく無制限であり、データ通信量の使い過ぎによる速度制限は実施されません。
ドコモ home5Gは一部のWi-Fiルーターや携帯電話のように「今月は使い過ぎたから利用を控えよう」や「今月は〇GBも使ったから速度制限されるかも」といった心配は不要です。
直近3日間のデータ利用量が特に多い場合は速度制限される
上記で解説したように、ドコモ home5Gは無制限です。
ただし、ドコモ公式サイトには以下のような説明があります。
当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客さまは、それ以外のお客さまと比べて通信が遅くなることがあります。
引用：https://www.docomo.ne.jp/home_5g/
ドコモ home5Gは直近3日間で使用したデータ通信量が”特に”多い場合は速度制限される、と受け取れる表現で説明しています。
しかし、速度制限となる3日間合計のデータ通信量の上限値は記載されていません。
以下のように、X（旧Twitter）でドコモ公式にデータ通信量の上限を質問されている方がいました。
返信が遅くなり申し訳ございません。ドコモ公式サポートです。
— ドコモ公式サポート (@docomo_cs) August 28, 2021
「home 5G」について、当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多いお客様は、それ以外のお客様と比べて通信が遅くなることがございます。
なお、制限がかかる通信量の上限はご案内しておりません。あらかじめご了承くださいませ。
ドコモ公式は「制限がかかる通信量の上限はご案内しておりません。」との回答です。
ドコモ home5Gは直近3日間で使用したデータ通信量が多いと速度制限は実施すると説明しているにも関わらず、どのくらい多いデータ通信量を使用したら速度制限するかは案内してくれません。
ドコモhome5GはNTTドコモの電波（5G・4G LTE）を利用してインターネットに接続するサービスですが、過度な大量のデータ通信をすると同じ電波のエリア内の他のhome5Gユーザーが「インターネットに繋がらない」「速度が遅くなる」などの悪影響になるため通信制限という処置を設けています。
NTTドコモが速度制限を規定している理由は、他の方々に迷惑がかからないようにhome5Gを悪質な利用をしないよう「注意喚起」をしている、と私は考えています。
ドコモ home5Gは月間データ通信量に上限はなく無制限で利用できますが過度な大量のデータ通信をすると速度制限される可能性があります。ただし、「動画を視聴する」「Webサイトを見る」のような一般的な使い方なら速度制限されない、と考えてよいでしょう。
ドコモ home5Gは実際に速度制限される可能性は低い
上記で解説したように、ドコモ home5Gは直近3日で多くのデータ通信をすると速度制限が実施されると規定されていますが、2024年7月現在に速度制限されていない可能性が高いです。
そこでここからは、ドコモ home5Gの利用者の口コミから考える速度制限が実施されていない可能性、そして2024年7月現在に速度制限しない考えられる理由を解説します。
1TB以上のデータ通信量でも速度制限されていない
ドコモ home5Gの利用者の速度制限に関する口コミをX（旧Twitter）で調査してみました。
先月のうちのhome 5G 2023/12
— 福冨 昭宏 (@AkihiroFukutomi) January 1, 2024
データ通信量 978.90GB
開設以来最多のデータ通信量だった。
さすがに1TBには達しなかったが、この１日平均30GBを超える通信量でも通信速度制限はかからなかった。#home5G #HR01 #ドコモ#通信速度制限かからない
うちのhome 5G 直近３日間のデータ通信量
— 福冨 昭宏 (@AkihiroFukutomi) February 11, 2024
利用開始以来ほぼずっとこんな感じで100GB以上使ってるが、例の注意書きのような通信速度制限を受けたことはこれまで一度もない。#home5G #ドコモ pic.twitter.com/HtcyHu4OfB
docomo Home5G、今月で2.3TB通信してる。
— かい@東京ドリ天流 (@TOKYOGIRLSLOVE0) September 6, 2021
制限は全くなし。 pic.twitter.com/Cqh90MYsaq
上記の口コミのように、ドコモ home5Gで直近3日間のデータ通信量の合計が1TB（1000GB）を超えても「速度制限されずに利用できている」という口コミを多数確認することができます。
ただし、以下のように「速度制限された」という口コミもありました。
docomo home5g の通信制限は3日で30GBだと思ってたら、なんと3日20GBで制限かけてきた。
— Yu-ki (@YT_LonerONE) February 2, 2024
上記の方は、ドコモ home5Gは「3日間で30GB以上利用すると速度制限される」「いや、20GBで速度制限された」という口コミ（ポスト）をされていますが間違いです。
上記でも解説しましたが、ドコモ home5Gは直近3日間のデータ通信量が”多いと速度制限する”と規定していますが、ドコモ公式では「どのくらいのデータ通信量なのか」は非公開で30GBや20GBという情報は誤りです。
速度が遅い場合は別の要因が考えられる
ドコモ home5Gは直近3日間のデータ通信によっては速度制限が実施される「可能性」がありますが、速度制限されるデータ通信量は公表されておらず「〇GBで速度制限された」などの口コミは根拠がありません。
ドコモ home5Gの速度が遅い場合は速度制限ではなく別の要因が考えられます。
ドコモ公式サイトに、以下のようなドコモ home5Gの説明があります。
ネットワークの混雑状況により、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあります。ネットワークの安定運用のため、ご利用が集中している時間帯に特定エリアで通信が遅くなる（たとえば動画視聴ではご利用の通信環境により画質が低下する）ことがあります。
引用：https://www.docomo.ne.jp/home_5g/
ドコモ home5Gは他の利用者が増加してネットワークが混雑している場合に速度が遅くなることがあります。
ドコモ home5Gは携帯電話と同じように「電波」を使った無線のインターネット接続サービスです。そのため、同じエリア（同じ電波）を利用して通信を行うユーザーが増えると速度は低下してしまいます。
インターネットの速度を重視している方は、電波でインターネットに接続するホームルーター（ドコモ home5Gなど）の契約はあまりおすすめしません。契約後に回線工事は必要となりますが、「光回線（有線）」でインターネットに接続するサービスの方がホームルーターよりも速度が安定しています。
ドコモ home5Gで速度制限が実施される場合を解説
ドコモ home5Gは無制限ですが”場合によっては”速度制限される可能性があります。
どんな時に速度制限されるのかは、ドコモ公式サイトに詳しく記載されています。
以下、ドコモ公式サイトに記載されているドコモ home5Gの一部の注意事項です。
- 機械的な発信等により、1度のデータ通信接続において大量のデータ通信があった場合や、一定時間内に連続でデータ通信接続をした場合など、当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した場合は、そのデータ通信の速度を制限することがあります。
- 機械的な大量発信等により、当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した通信を行う回線について、一定期間ご利用を停止することがあります。
- 特定のコンテンツやアプリでの大量のデータ通信等により、当社設備に影響をおよぼすと当社が判断した場合は、当該コンテンツやアプリ利用におけるそのデータ通信の速度を制限することがあります。
なんと、ドコモ home5Gの注意事項には「当社設備に影響をおよぼすと」という文言が3回も登場します。また、「機械的な」という文言も2回も登場します。
ドコモのデータ通信の「設備」とは
ドコモ公式サイトのドコモ home5Gの速度制限の可能性について触れている注意事項に3回も登場する「当社設備に影響をおよぼす」という文言の”当社設備”とは何のことなのでしょうか？
以下はドコモ home5Gの仕組みを簡単なイラストにまとめたものです。
ドコモ home5Gの専用ルーターは電波塔（基地局）から発信されている「電波」を接続していますが、電波塔からインターネットに間にはドコモの「通信設備」があります。
通信設備があることでドコモ home5Gはインターネットに接続できる。
しかし、ドコモ home5Gで使用する「通信設備」で問題が発生すると、その地域でドコモ home5Gを利用する他のユーザーに「速度が遅い」や「繋がらない」といった悪影響がでます。
そのため、ドコモ home5Gでインターネットに接続するための重要な「通信設備」に悪影響を与えるような通信を行った場合、他のユーザーに迷惑がかからないよう速度制限や一時的な利用停止の処置が実行されます。
ドコモの通信設備はドコモ home5Gやドコモ携帯電話を利用する際に大変重要な設備ですので、通信設備に影響をおよぼすとドコモが判断した場合は速度制限などの処置が行われます。
通信制限が対象となる「機械的な大量発信」とは
ドコモ home5Gの速度制限の可能性がある注意事項には「機械的な発信等により」や「機械的な大量発信等により」、「大量のデータ通信等により」という似た言葉が何度も登場します。
自動発信システムなどで機械的に大量のデータを発信すると、「通信設備」に大きな負担がかかってしまい、他のドコモ home5Gのユーザーやドコモ携帯電話ユーザーに悪影響となります。
そのため、”機械的”に”大量”のデータ通信を行うと速度制限が実施されます。
ただし、人間がSNSで写真をアップロードしたり動画をYouTubeなどにアップロードする場合は一度に大量のデータ通信は行いませんので、通信設備に悪影響をおよぼすことはありません。
まとめ
この記事ではドコモのホームルーターであるhome5Gは月間のデータ通信量に上限がなく無制限であること、速度制限が実施される可能性が低い理由、速度制限が実施される場合について解説しました。
ドコモ home5Gはデータ通信量に上限はなく無制限ですが、直近3日間のデータ利用量が特に多い場合には速度を遅くする可能性があります。直近3日間どのくらいのデータ通信をしたら速度制限されるのかは非公表です。（ドコモ home5Gの3日間の合計データ通信量について「10GBが上限だ」「いや、20GBだ」などの誤った情報もありますのでご注意ください。）
2024年7月現在、ドコモ home5Gを直近3日間で300GB以上のデータ通信を行った方でも速度制限は実施されていないようですので「一般的な使い方をする限りは速度制限は実施されない」と考えておいてよいでしょう。
ただし、3日間の合計データ通信量が1TBを超えるような異常な使い方をするとドコモ home5Gの注意事項に記載がある「設備に影響をおよぼす」可能性があるため、今後は速度制限される可能性はあります。
ドコモ home5Gは月間のデータ通信量は無制限です。
ただし、場合によっては速度制限される可能性があります。