ドコモのホームルーター「home 5G(ホーム5G)」が提供エリア外でお困りですね。
ドコモ home 5Gは携帯電話と同じように専用ルーターがドコモの電波(4G/5G)を受信することでインターネットに接続できるサービスなので、home 5Gを利用する設置場所は電波の提供エリアである必要があります。
そのため、ドコモ home 5Gを申し込み後の審査で設置場所住所が提供エリア外と判断された場合は契約を断られますし、home 5Gを契約中で提供エリアの住所から引っ越しをして引っ越し先が提供エリア外なら利用できなくなります。
ドコモ home 5Gがエリア外だった場合の対応は以下です。
home 5Gを申し込み前で提供エリア外と判定した場合には、home 5G以外の他のインターネット回線の契約を検討します。
また、既にhome 5Gを契約中で利用している住所から引っ越しして引っ越し先の新居が提供エリア外だった場合はhome 5Gを解約して他社のサービスへ乗り換えを検討します。
この記事ではドコモ home 5Gが利用できない提供エリア外で契約を断られた方に検討したいhome 5G以外のインターネット回線を解説するとともに、home 5Gを契約中で引っ越した新居が提供エリア外だった場合の対象についても解説します。
※以下、表示金額はすべて「税込」です。
この記事ではドコモ home 5Gが提供エリア外だった場合の対処方法を解説していますが、ドコモ home 5Gのエリア検索方法という記事も参考となりますので併せてご確認ください。
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目次
ドコモ home 5Gが提供エリア外になることは9割以上ない理由

ドコモ home 5Gが提供エリア外の地域はほとんどない、と断言してもよいでしょう。

ドコモ home 5Gを利用する設置場所住所が「提供エリア外」という理由で契約を断られたという方を聞いたことがありません。
4G LTEの人口カバー率は99%以上
ドコモ home 5Gは専用ルーターがドコモの電波(4G LTE/5G)の受信することでインターネットに接続できる”工事不要”のサービスとして人気があります。
ドコモ home 5Gはドコモ携帯電話と同じ「4G LTE」と「5G」の電波を利用します。
ドコモ home 5Gでも利用するドコモの「4G LTE」の人口カバー率は99%以上です。
日本全国を約500mの区画に分けて、そのうち50%以上で通信可能なエリアを基に算出する数値です。

上記の地図の赤色や黄色の地域がドコモの「4G LTE」の提供エリアです。
上記地図でも分かるように、住居(人口)が集中している地域はほぼ提供エリアであることが分かります。
ドコモの電波は人口カバー率が99%以上なので、提供エリア外を理由にhome 5Gが契約できないことはほぼありません。また、2024年のドコモの「5G」の人口カバー率も95%以上と言われており、4Gに加えて5Gが利用できるエリアも増えています。

実は、home 5Gを契約した2021年は私の住所は5Gの提供エリア外で4G通信だけで利用していましたが、2024年現在は5Gの提供エリアとなりストレスなくインターネットが利用できています。
ドコモの電波が受信できない提供エリア外が理由でhome 5Gが契約出来なかった場合は、home 5Gを利用予定の地域が山間などほとんど住居がない「ポツンと一軒家」の可能性があります。
ドコモ携帯電話が利用可能ならエリア外になることはない
ドコモ home 5Gを契約申し込み前で「ドコモ携帯電話」をお持ちなら、home 5Gを利用予定の設置場所住所で携帯電話が利用できるかをご確認ください。

ドコモ home 5Gを利用予定の住所が電波を受信できない提供エリア外かは、ドコモ携帯電話で「4G」「5G」が受信できるか・受信できないかを確認すると確実に判定できます。

ドコモも「ドコモの携帯電話が利用できるなら、home 5Gも利用できるエリアです。」と案内しています。
ドコモ home 5Gは、ドコモ携帯電話と同じ電波を利用します。
そのため、ドコモ home 5Gの申し込み前に公式サイトなどで提供エリアを確認してみて「私の家は提供エリア外かもしれない」と思ったら、ドコモの携帯電話がその場所で利用できるかを確認すると良いでしょう。
提供エリア外の方はこちら
ドコモ home 5Gがエリア外で契約出来なかった時の対応方法

上記で解説したように、ドコモ home 5Gは人口カバー率99%以上の電波を利用するため提供エリア外を理由に契約申し込みができないことはありませんが、電波が受信しづらい地域や提供エリア外にお住まいの場合は稀にhome 5Gの契約を断られます。
そこでここからはドコモ home 5Gが提供エリア外で契約できなかった場合に対応方法を解説します。
回線工事は必要だが速度が速い光回線サービスを検討する
残念ながらドコモ home 5Gの提供エリア外で契約出来なかった場合は「光ファイバー」と呼ばれる回線でインターネットに接続する光回線サービスの契約を検討してみましょう。

ドコモ home 5Gは「電波」を利用してインターネットに接続するサービスなので工事不要ですが、光回線サービスは”光ファイバー”と呼ばれる回線を利用するため回線工事が必要です。
光回線サービスは契約後に回線工事が必要ですが速度が安定して速い特徴があります。
以下、2025年3月1日現在のドコモが提供するドコモ光とhome 5Gの平均速度(実測)を比較したものです。
サービス名 | 平均下り速度 | 平均上り速度 |
---|---|---|
ドコモ home 5G | 214.61Mbps | 19.57Mbps |
ドコモ光 | 420.12Mbps | 353.84Mbps |
平均の下り速度を比較すると、電波を利用する「ドコモ home 5G」は214.61Mbps・光ファイバーを利用する「ドコモ光」は420.12Mbpsで、ドコモ光の下り速度の方が速いことが分かります。

下り速度はインターネット上からデータをダウンロードする際の速度で、ホームページ閲覧や動画の視聴など一般的な利用で重要な速度です。
また、平均の上り速度を比較すると、電波を利用する「ドコモ home 5G」は19.57Mbps・光ファイバーを利用する「ドコモ光」は353.84Mbpsで、ドコモ光の上り速度の方が圧倒的に速いことが分かります。

上り速度はインターネット上へデータをアップロードする際の速度で、「動画や写真をSNSへ公開する時」「ZOOMや対戦オンラインゲームを利用する時」などに重要な速度です。
光ファイバーは全国的に張り巡らされたネットワークなので、ドコモ home 5Gが提供エリア外で契約できなかったとしても光回線サービス(ドコモ光など)は契約できる可能性があります。
home 5G同様の工事不要のホームルーターはおすすめしない
工事不要のインターネット接続サービス(ホームルーター)はドコモのhome 5Gだけでなく以下のサービスも提供しています。
以下、ドコモ home 5G同様に工事不要の主なサービスは以下です。

ドコモ home 5Gと同じように電波でインターネットに接続する”ホームルーター”は、SoftBankが提供する「ソフトバンクエアー」やUQコミュニケーションズが提供する「WiMAX+5G」、楽天モバイルが提供する「Rakuten Turbo」などがあります。
しかし、home 5Gが提供エリア外で契約できなかった場合は上記のホームルーターも提供エリア外の可能性が高いです。

ドコモ home 5Gが提供エリア外なら他社のホームルーターも提供エリア外の可能性が高い理由は、電波を発信する「基地局数」にあります。
以下、2024年1月に総務省から発表された基地局数です。
キャリア | 5G基地局 | 4G基地局 | 合計 |
---|---|---|---|
ドコモ | 30,899 | 261,756 | 292,655 |
au | 51,968 | 195,565 | 247,533 |
SoftBank | 65,366 | 175,333 | 240,699 |
Rakuten | 21,593 | 59,767 | 81,360 |
ドコモの電波を発信する基地局数は他のキャリア(携帯電話会社)の基地局よりも多いことが分かります。
基地局数が多いドコモにも関わらずドコモ home 5Gが提供エリア外で契約出来なかった場合は、ドコモよりも基地局数が少ない他社ホームルーターも提供エリア外である可能性が十分にあることがご理解頂けると思います。

工事をしたくない気持ちは分かりますが、ドコモ home 5Gが提供エリア外だった場合は回線工事をしてでも「速度が速い」光回線サービス(ドコモ光など)の契約を強くおすすめします。
契約中のドコモ home 5Gが引っ越し先でエリア外だった場合

ドコモ home 5Gを契約中で利用している方も現在の住所から引っ越しされることもあります。
しかし、今まで利用できていたドコモ home 5Gも引っ越し先が提供エリア外だった場合は利用できなくなります。
引っ越し先が提供エリア外なら解約するしかない
ドコモ home 5Gは申し込み時に登録した「設置場所住所」のみで利用できます。
登録していた設置場所住所から引っ越しする場合は住所変更手続きをすれば、引っ越し先の新しい住所でもドコモ home 5Gを継続して利用することが可能です。

ドコモ home 5Gで登録する設置場所住所を引っ越し先の住所へ変更すれば専用ルーターを引っ越し先で電源を入れることで利用可能となりますが、引っ越し先が提供エリア外なら住所変更をしていてもhome 5Gは利用できません。
もし、引っ越し先が「電波状況が悪く受信しづらいエリアだった場合」や「電波がまったく受信できない提供エリア外だった場合」はドコモ home 5Gは解約するしか方法がありません。
ドコモ home 5Gの料金プランである「home 5G プラン」には契約期間はありませんので、いつ解約しても違約金などの契約を解除する費用は発生しません。
エリア外が理由で解約しても端末残債の支払いは発生する
引っ越し先が提供エリア外でドコモ home 5Gが利用できない場合は違約金は不要で解約することはできますが、home 5Gの専用ルーターを分割で購入している方は注意が必要です。

ドコモ home 5Gでは上記のような専用ルーターを使用します。
専用ルーターがドコモの電波を受信することでインターネット(Wi-Fi)が利用できます。
ドコモ home 5Gで使用する専用ルーターは「一括」または「分割」の購入契約のみです。
以下、専用ルーター「home 5G HR02」の購入価格です。
一括購入 | 71,280円 |
36回分割購入 | 月々1,980円 |

上記の表の通り、ドコモ home 5Gの専用ルーター「home 5G HR02」を一括で購入すると申し込み時に71,280円という高額な支払いとなるため、多くの方が36回分割購入しています。
引っ越し先でドコモ home 5Gが提供エリア外で利用できず「解約」したとしても、専用ルーターの分割支払いを完済していない場合は解約後も完済するまで支払い続ける必要があります。
以下、ドコモ home 5Gの専用ルーター「home 5G HR02」を36回分割購入しており、契約後の24ヶ月目に引っ越しした住所が提供エリア外で解約した場合で解説します。
ドコモ home 5Gの専用ルーター「home 5G HR02」を36回分割購入している場合は月々1,980円を36ヶ月間支払う契約です。
しかし、引っ越し先がドコモ home 5Gの提供エリア外で24ヶ月目に解約した場合、「home 5G HR02」の残債(分割支払いの残り)は12回分の支払いが残っている状態です。
36回分割-24ヶ月目の解約=12回分の残債
そのため、上記のケースだとドコモ home 5Gを「解約後も月々1,980円を12ヶ月間支払い続ける」または、「解約時に残債額23,760円を一括で支払う」必要があります。

引っ越し先が提供エリア外で仕方なくhome 5Gを解約する場合でも、専用ルーターの残債(分割の残金)は支払う必要がある点は理解しておきましょう。
まとめ
この記事ではドコモのホームルーターであるhome 5Gが提供エリア外でお困りの方を対象に、エリア外で契約出来なかった場合の対応方法をはじめ、既に契約中の方で引っ越し先が提供エリア外だった場合の対応方法も解説しました。
ドコモ home 5Gはドコモの電波(4G LTE/5G)を専用ルーターが受信することでインターネットに接続できる工事不要のサービスなので、契約する(利用する)住所が電波の提供エリア外だった場合は契約できません。
ただし、ドコモの電波「4G LTE/」の人口カバー率は99%以上、「5G」の人口カバー率は95%以上と言われているので、提供エリア外を理由にhome 5Gの契約を断れることはあまりありません。
もし、電波が受信できない提供エリア外を理由にドコモ home 5Gが契約できなかった場合は、回線工事は必要ですがhome 5Gよりも断然速度が速い光回線サービス(ドコモ光など)の契約を検討しましょう。
この記事ではドコモ home 5Gが提供エリア外だった場合の対処方法を解説しましたが、総合的なサービスの解説は「ドコモ home 5Gとは」の記事が参考になります。