ソフトバンク光の初期契約解除についてお調べですね。
ソフトバンク光の契約が成立した後に何らかの理由でキャンセルを希望されている方の多くは「クーリングオフ制度を利用してソフトバンク光をキャンセルしよう」とお考えのようです。
クーリングオフ制度は「特定商取引法」に定められていますが、ソフトバンク光のようなインターネット回線契約(電気通信サービス)は特定商取引法の対象外であるため、クーリングオフ制度を対象することが出来ません。
しかし、「電気通信事業法」に規定された初期契約解除制度を利用すれば、ソフトバンク光などのインターネット回線契約をクーリングオフのように8日間以内ならキャンセルすることが可能です。
この記事ではクーリングオフ制度に似ている初期契約解除制度を解説するとともに、ソフトバンク光を初期契約解除でキャンセルする方法、初期契約解除でキャンセルする際の注意点を解説します。
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目次
ソフトバンク光も対象となる初期契約解除を解説

多くの方がご存じの特定商取引法に規定されている「クーリングオフ制度」はインターネット回線契約の対象外であるため、ソフトバンク光はクーリングオフを適用して契約をキャンセルできません。
一方、電気通信事業法に規定されている「初期契約解除制度」はインターネット回線契約の対象となっているため、ソフトバンク光でも初期契約解除制度を適用して契約をキャンセルできます。
クーリングオフ制度 | 適用対象外 |
初期契約解除制度 | 適用可能 |
以下で詳しく解説します。
ソフトバンク光は初期契約解除でキャンセル可能
上記でも解説したように、ソフトバンク光の”インターネット回線契約”はクーリングオフ制度の対象外ですが、クーリングオフ制度に似ている「初期契約解除制度」の対象となっています。
国民生活センターのWebサイトに、初期契約解除制度について以下のような説明があります。
初期契約解除制度とは、契約書面の受領日(一部例外的な場合あり)を初日とした8日が経過するまでの間は、契約先である電気通信事業者の合意なく、消費者の申し出により電気通信サービスを契約解除できる制度です。対象は、光回線サービスや主な携帯電話サービス等です。

ソフトバンク光はインターネット回線契約(電気通信サービス)です。そのため、ソフトバンク光はクーリングオフ制度ではなく初期契約解除制度を適用することとなります。
国民生活センターのWebサイトに「契約先である電気通信事業者の合意なく」と記載されていることからも分かるように、SoftBankの合意なく8日が経過するまでは初期契約解除でソフトバンク光をキャンセルできることが分かります。
初期契約解除が利用可能な受付期間
ソフトバンク光の申し込み時に渡される「重要事項説明書」にも初期契約解除について説明があります。

契約時にお渡しする契約書面の受領日、または契約成立日のいずれか遅い日から8日以内は契約の解除ができます
引用:https://www.softbank.jp/internet/set/data/terms/pdf/attention-sbhikari.pdf

クーリングオフのようにソフトバンク光の契約を初期契約解除でキャンセルする場合には、[契約書面受領日]または[契約成立日]のいずれか遅い日を1日目として8日目までが受付期間です。
9日目からは通常通りの「解約」手続きとなります。
ソフトバンク光の契約書面は申し込み時に登録した連絡先が携帯電話の場合は[SMS(ショートメッセージ)]で、携帯電話以外の場合は[書面]で送られてきます。
ソフトバンク光でインターネットが利用可能となった日が契約成立日です。

基本的にソフトバンク光の契約書面は契約成立日前に送られてきます。そのため、[契約書面受領日]と[契約成立日]は契約成立日が遅い日になることがほとんどです。
初期契約解除で発生する費用
上記で解説したように、ソフトバンク光は[契約書面受領日]または[契約成立日]のいずれか遅い日を1日目として8日目まで初期契約解除制度で契約をキャンセルすることが可能です。
ただし、初期契約解除でソフトバンク光の契約をキャンセルしても以下の費用の支払いが発生します。
初期契約解除でソフトバンク光の契約をキャンセルした場合は契約解除料の支払いは不要となるものの、[契約事務手数料(3,300円)]や[回線工事の工事費(最大31,680円)]、[初期契約解除日までの月額基本料]などの支払いが発生します。
ソフトバンク光を新規契約後に実施する回線工事前に契約をキャンセルした場合、回線工事を実施していないので工事費の支払いは不要で、サービスの提供も開始されていませんので月額基本料の支払いも不要となります。
ソフトバンク光の初期契約解除を申し込む窓口

初期契約解除でソフトバンク光をキャンセルする窓口はソフトバンクショップなどの店舗では受け付けていません。
ソフトバンク光の初期契約解除は以下の窓口へ問い合わせる必要があります。
ソフトバンク光を初期契約解除でキャンセルを希望している方は、まず上記のいずれかの窓口へ問い合わせします。
チャットサポートで初期契約解除を問い合わせる
ソフトバンク光の初期契約解除については「チャットサポート」が問い合わせ窓口の1つです。

チャット | チャットサポート |
オペレーター対応時間 | 10時~19時 |
チャットサポートとは、オペレーターに文字で問い合わせができるサポートサービスです。
以下では、チャットサポートでソフトバンク光の初期契約解除を問い合わせる方法を解説しています。
オペレーター対応時間(10時~19時)に上記のリンク先へアクセスすると、以下のような画面になります。

[チャットで相談する]ボタンを押します。
[チャットで相談する]ボタンを押すと、以下のようなチャット画面が開きます。

続いて、[解約/キャンセルの手続き方法を確認したい]ボタンを押します。


続いて、[インターネット開通「前」]ボタンを押してから[オペレーターに相談する]ボタンを押します。
ソフトバンク光の契約が成立してインターネットが利用できる状態であっても初期契約解除の問い合わせをする場合には[インターネット開通「前」]を選択してください。

最後に、ソフトバンク光の契約者であることを証明するためにログインが必要となります。
S-IDとパスワードが分かる方は[S-ID/パスワードでログイン]ボタンを押します。
S-IDが分からない方は[連絡先電話番号や生年月日でログイン]ボタンを押してください。

チャットサポートへログインできたら、オペレーターに「ソフトバンク光の契約を初期契約解除でキャンセルしたい」と伝えて相談してください。
チャットは入力が必要となるため「入力が苦手」という方は以下で解説する”電話サポート予約”の利用をおすすめします。
電話で初期契約解除を問い合わせる
ソフトバンク光の初期契約解除については「電話サポート」も問い合わせ窓口の1つです。

電話番号 | SoftBank光サポートセンター 0800-111-2009 |
受付時間 | 10時~19時 |
SoftBank光サポートセンターの電話番号でソフトバンク光の初期契約解除の問い合わせが可能ですが、上記の電話番号はいつも混雑しておりオペレーターに繋がりません。
電話で初期契約解除の問い合わせや相談をしたい方は、指定日時にSoftBankから電話をしてもらう「電話サポート予約」の利用をおすすめします。
以下では、電話サポート予約でソフトバンク光の初期契約解除を問い合わせる方法を解説しています。
まずは、以下のリンク先へアクセスします。
上記のリンク先へアクセスすると、以下のような画面になります。


ログイン画面になったら、[認証ID(S-ID)]と[パスワード]を入力してログインしてください。
認証ID(S-ID)はソフトバンク光を申し込み後に送られてくる「携帯電話のSMS」もしくは「書面」に記載されています。
認証ID(S-ID)が分からない場合は「認証ID(S-ID)を確認したい方」を選択して必須項目を入力/選択すると認証ID(S-ID)を確認できます。また、パスワードが分からない場合は「パスワードをお忘れの方」を選択すると新しいパスワードを再登録することができます。
ログインすると、以下のような画面になります。

SoftBankから電話が欲しい日時を選択してください。

続いて、各項目を以下のように選択/入力します。

最後にSoftBankから電話をしてもらいたい折り返し先電話番号を確認して[申込みを確定する]ボタンを押します。

電話サポート予約した日時に電話がかかってきたらオペレーターに「ソフトバンク光の契約を初期契約解除でキャンセルしたい」と伝えて相談してください。
電話サポート予約で指定した時間ピッタリに電話がかかってくることはなく「15分以内目安」とお考えください。(例えば、14:15に指定した場合は14:15~14:30の間で電話があります。)
ソフトバンク光を初期契約解除でキャンセルする際の注意点

クーリングオフ制度に似ている「初期契約解除」を適用してソフトバンク光のインターネット契約をキャンセルすることが可能ですが、初期契約解除には注意点(デメリット)もありますので理解しておきましょう。
新規契約の場合は回線工事費を一括で支払う必要がある
回線工事を伴う「新規契約」でソフトバンク光を契約した方は、初期契約解除でインターネット契約をキャンセルしても実施した回線工事の工事費用を一括で支払う必要があります。
ソフトバンク光の新規契約時に実施する回線工事の工事費は以下です。
一括払い | 31,680円 |
分割払い | 月々1,320円/24回 |
ソフトバンク光の回線工事費は一括で支払うと31,680円と高額となります。
そのため、多くの方々は月々1,320円の24回分割払いで工事費を支払う契約をしています。
回線工事を伴う「新規契約」でソフトバンク光を契約後に初期契約解除でキャンセルした場合、工事費を分割支払いで契約していたとしても初期契約解除でキャンセル後には一括で31,680円を支払う義務が生じます。
初期契約解除後の工事費は分割で支払えません。
新規契約したソフトバンク光を初期契約解除すると回線工事費の支払いが大きな負担となります。
「ソフトバンク光以外をサービスを利用したい」とお考えの方は、ソフトバンク光と同様にNTT東日本/NTT西日本の光回線を利用している他社の光コラボサービス(ドコモ光やビッグローブ光など)へ「事業者変更」という手続きをすることで工事不要で契約を乗り換えることができます。
転用/事業者変更の場合は元回線へ戻すと新規契約となる
フレッツ光からソフトバンク光へ「転用」で乗り換えた場合、そして他社光コラボからソフトバンク光へ「事業者変更」で乗り換えた場合は、ソフトバンク光を初期契約解除すると乗り換え前に利用していたサービスへ戻すと[新規契約]となります。

フレッツ光からソフトバンク光へ「転用」で乗り換えて、初期契約解除でソフトバンク光をキャンセル後にフレッツ光へ戻す場合は新規契約となります。

また、他社光コラボサービスからソフトバンク光へ「事業者変更」で乗り換えて、初期契約解除でソフトバンク光をキャンセル後に元の他社光コラボサービスへ戻す場合も新規契約となります。
主要大手の光コラボサービス:ドコモ光、ビッグローブ光、OCN光、So-net光、@nifty光、楽天ひかり、ぷらら光、エキサイト光、@TCOMヒカリ、U-next光、IIJmioひかり、AsahiNet光、DTI光、Marubeni光、GMOとくとくBB光など

「新規契約」は、新たに回線を引く工事が必要です。
そのため、回線工事の実施と工事費の支払いが必要となります。
転用や事業者変更で乗り換えたソフトバンク光を初期契約解除で契約をキャンセルすると元々利用していたサービスへ簡単に戻すことができず、元々利用していたフレッツ光や他社光コラボは「新規契約」となり回線工事の実施が必要となるほか、工事費や初期費用などが発生します。
ソフトバンク光へ乗り換え前のサービスが「フレッツ光」または「光コラボ」の場合、ソフトバンク光を初期契約解除でキャンセルせずに、再び「事業者変更」手続きを行って元のサービスへ戻すことも検討してください。
まとめ
この記事ではソフトバンク光のインターネット契約をキャンセルするクーリングオフに似た初期契約解除を解説しました。
ソフトバンク光をはじめとするインターネット回線契約(電気通信サービス)は特定商取引法のクーリングオフ制度の対象外ですが、クーリングオフに似た電気通信事業法の「初期契約解除制度」なら対象です。
ソフトバンク光の契約書面を受け取った日(契約書面受領日)、またはインターネットが利用可能となった日(契約成立日)のいずれか遅い日から8日目までなら初期契約解除制度を利用してソフトバンク光の契約をキャンセルできます。
ソフトバンク光を初期契約解除でキャンセルしたい場合には、一刻も早く以下のサポートセンターに問い合わせをしてください。
電話番号:0800-111-2009
受付時間:10時~19時
初期契約解除でソフトバンク光のインターネット回線契約をキャンセルした場合は契約解除料の支払いは不要とはなりますが、回線工事後に適用した場合は「工事費」や初期契約解除日までの「月額基本料(日割り)」などの支払いが発生します。
また、転用や事業者変更でソフトバンク光へ乗り換え後に初期契約解除を適用すると、今まで利用していた元々のサービスへ戻す場合には「新規契約」となりますので改めて回線工事等を行う必要があります。
参考記事:消費者契約法とは?消費者契約法とクーリングオフの違いって何?(カケコム)
ソフトバンク光をはじめとする”インターネット契約”はクーリングオフ制度の対象外です。
ただし、クーリングオフ制度に似ている初期契約解除制度は対象です。